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シスター・ジョセフの小結節

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シスター(メァリー)・ジョセフの小結節(Sister Mary Joseph's nodule)

本症は、内臓悪性腫瘍の転移により臍に出現する結節で、末期兆候に見られる皮膚転移の一つとして知られ、予後不良(平均予後は約10カ月)のことが多いです。
具体的には、臍に現れる内臓悪性癌[胃(23.3%)、大腸(14.9%)、膵臓(9.0%)、胆嚢(2.4%)、卵巣(16.7%)、子宮(5.8%)、子宮頸部(2.4%)、原発不明(15.4%)など]からの血行性、リンパ行性、経残遺靭帯性、直接浸潤性転移、腹膜播種などによる転移で生じる、比較的堅い小結節をいう。
この名称は発見者の看護婦の名前に由来し、彼女はメイヨー・クリニックの前身のSt.Mary病院の看護婦で外科医William Warrall Mayo の助手を勤めて、この臍変化があると胃癌で死亡することが多いことを進言して発見者の名称が残ったとされます。

執筆:2011.12