美容外科
美容外科手術
重瞼術
当院では、埋没法、小切開法、全切開法を行っています。
埋没法は、医療用極細糸で上眼瞼の瞼板と皮膚を繋ぎ、これを数箇所埋め込んで自然な重瞼を形成します。治療は短時間で済み、術後の腫れもほとんどありませんが、糸がはずれて突然一重瞼に戻ることが多い方法です。
小切開法は、上眼瞼に1~2箇所の2~3mmの小切開を入れて瞼板と皮膚を繋ぐため、埋没法より確実で一重瞼に戻ることはありません。手術時間は40~50分要し、抜糸は5~6日で行います。また、術後の腫れも1~2週間あります。
全切開法は、上眼瞼全体に切開を加え、必要に応じて余剰皮膚や脂肪を同時に切除できるため、すっきりした重瞼になります。手術時間は60~80分要し、抜糸は5~6日で行います。また、術後の腫れも2~3週間あります。
切開法で手術した場合、その後の重瞼の修正は困難になります。従って、術前にどのような重瞼を望まれるかをご相談下さい。
この他にも、眼瞼の端を切開して、大きく印象的な目元をつくる目頭切開・目尻切開も行っていますので、ご相談下さい。
若返り手術
1.上眼瞼皺取り術
顔面のなかでは、眼瞼周囲は加齢と共にしわや弛みが最も早く生じる部位とされています。上眼瞼の弛みが進行すると、目が小さく見え、二重の幅も狭くなり、視野も狭くなるため、目が疲れやすくなります。
このような加齢による上眼瞼の弛みを解消するためには、余剰組織(皮膚、皮下脂肪、眼輪筋等)を整容的に切除あるいは挙上して視野を確保してあげることが肝要で、これにより目元の表情ならびに顔全体の印象が若返ります。また、この手術の際、重瞼術も一緒に可能ですので、ご希望がある場合はご相談下さい。
2.下眼瞼皺取り術
下眼瞼のしわや弛みは、影ができやすくクマのように見える場合もあるため、年齢を感じさせる大きな要素となります。これは加齢と共に眼輪筋の緊張が低下して皮膚が弛み、眼窩脂肪が前方に膨隆してくるためです。このような加齢による下眼瞼の弛みを解消するためには、膨隆の原因である眼窩脂肪を適量切除し、眼輪筋を適度に緊張させて余剰皮膚を切除してあげることが肝要です。これにより、目元がすっきりと若返った印象になります。
3.ミニフェイスリフト
目尻のさがりや中顔面のしわ(鼻唇溝など)や弛みが目立つ場合あるいは下顎の弛みが気になる場合には、こめかみの髪の毛の中および耳の後ろから皮膚を引き上げることで改善を図ります。
耳前部~頬部には顔面神経が走行し、また大耳介神経もあるため、慎重な手術操作でこれらの神経を損傷しないことが重要になります。また、皮膚の一部壊死、脱毛や切れ長の耳垂変形が生じる場合がありますので、安易な手術とは考えないで下さい。
包茎
包茎には亀頭が全く露出しない真性包茎と、亀頭を露出させることはできるが包皮が余っている仮性包茎があります。包茎は局部が不潔になりやすく、陰茎癌や早漏の原因にもなります。手術は局所麻酔下に環状切除法に準じた器械を使用しない手縫い法で行ないます。術後3回ほど通院して頂き、抜糸は2週間前後になります。創部は術後4~5日以降からシャワー可能ですが、性交は術後4週間前後控えて下さい。
当院では、仮性包茎は自費扱いとなります。
女性器手術
女性器手術の形成手術の中で一番多いのが小陰唇縮小術です。小陰唇のはみ出しや左右差を気にされる方がおられます。そのような場合は、はみだしている余分な組織を取り除き、きれいに縫い縮めることにより形を整えます。
クリトリス包茎とはクリトリスの外側に包皮と呼ばれる皮膚が余分に覆い被さっている状態です。クリトリスは露出していない状態が正常ですが、余剰の皮膚が目立つ場合は治療を希望されることがあります。
治療法は、余分な皮膚を適量切除して縫合します。
ピアス
ピアス穴開け
当院では医療用ピアスガンを用いて、金属アレルギーを生じにくいチタン製ピアスで穴開けします。一瞬の処置なので通常麻酔はしません。その後の疼痛や出血もほとんどありません。施術後、外用薬・消毒液を処方しますので、約1ヶ月間は自己処置を続け、医療用ピアスをつけたままにして下さい。その後に、自分好みのセカンドピアスを装着して下さい。
ピアス持参で穴開けを希望する場合は、ピアスガンを用いることができないため、注射針(18ゲージ針)による穴開けを行うことになりますので、局所麻酔をして施術する必要があります。できれば、上述の医療用ピアスで穴開け1ヶ月後に、持参したピアスをセカンドピアスとして使用することをお勧めします。詳細についてはご相談下さい。
尚、当院ではボディピアス(鼻、舌、臍、乳首、外陰部など)は行っておりません。
ピアス穴開けによる合併症
低率ではありますが、下記のような合併症がありえますので、十分ご理解・納得の上で施術を受けて下さい。
1.細菌感染
穴開けによる創部から細菌感染を生じることがあるので、お渡しする術後注意事項を参照して感染を生じないように処置を繰り返して下さい。処置しても発赤、腫脹、疼痛の悪化あるいは浸出液の流出がある場合には早めに再受診して下さい。
2.接触性皮膚炎
ピアスは金属なので、金属アレルギーによる接触皮膚炎が生じえます。ご自分でセカンドピアスを購入される際、金属アレルギーの少ない純チタン製のピアスをお勧めします。
3.外傷性嚢腫
ピアス穴開けの時に表皮成分が皮下にめり込んで、嚢腫を形成して徐々に増大してくることがあります。これは施術後かなり時間が経過して生じることが多く、疑われる場合は嚢腫の摘出が必要です。
4.ケロイド
ピアス穴開けの創傷治癒に異常があると、時に穴開け部位の傷が盛り上がって徐々に拡大してくることがあります。このような場合は早期に受診してケロイドに対する治療(トラニラスト内服、圧迫療法など)を開始する必要があります。
5.穴の拡大、外傷性耳垂裂
重量のあるピアスをしていると、重力により穴が徐々に拡大してきます。特に、耳垂のピアスの場合、その重さで縦長の穴になり、更には耳垂が切れてしまうことがあります。従って、あまり大きくて重量のあるピアスは控えた方が無難です。
6.ピアスの埋入
ピアスの装着の誤りや外傷で、ピアスの一部あるいは全体が皮下に埋入してしまうことがあります。
このような場合は、局所麻酔下にピアスを除去するしかありません。
7.ピアス穴の閉鎖
ピアス穴開け後、最低6ヶ月はピアスを常に装着しておかないと、穴が自然閉鎖することがありますのでご注意下さい。
※施術後の注意事項などについて、医師、看護師からの説明並びに注意メモをお渡ししますので、それらの事項は必ず遵守して下さい。上記の合併症が疑われる場合は、早めに来院して頂き、必要に応じて治療を行います。