接触皮膚炎
接触皮膚炎 (contact dermatitis)
本症は、外来性の刺激物質や抗原(ハプテン)が皮膚に接触して発症する湿疹性の炎症反応です。接触皮膚炎を引き起こす原因物質が慢性的に皮膚に作用すると、皮膚の肥厚が生じて苔癬化局面を形成して、その中に急性の炎症が混在します(慢性接触性皮膚炎)。
本症は頻度の高い皮膚疾患で、原因を特定して接触を無くせば根治できる疾患です。しかし、原因が不明の場合や原因が特定できても適切な防御方法がとられていない場合には、難治となることが多いです。原因がわからずにステロイド外用などの対症療法を行っていると、治療が遷延化してステロイドによる皮膚萎縮などの副作用も発生する可能性があるので、原因を早期に明らかにすることが重要です。
接触皮膚炎は下記のように分類されています。
1)刺激性接触皮膚炎
皮膚に接触した刺激物質が皮膚の角層バリアの障害部位に侵入して角化細胞を刺激し、サイトカインやケモカインの産生が誘導されて、局所の炎症細胞が浸潤して皮膚炎を生じると考えられています。原因物質の毒性の強さによって症状の強さが決まり、アレルギーは無関係なので、誰でも起こりえます。
2)アレルギー性接触皮膚炎
接触アレルゲン(ハプテン)が皮膚表面を通過して蛋白と結合してハプテン蛋白結合物を形成し、これが抗原提示細胞である皮膚樹状細胞に異物として認識されて、Tリンパ球にその抗原情報を伝え、感作リンパ球が誘導されます。感作が一度成立すると、再度同じ接触アレルゲンに触れると、活性化されたTリンパ球が表皮細胞を障害して一連の炎症反応を誘起し、さらに表皮細胞からも様々な化学伝達物質、サイトカイン、ケモカインが産生されて皮膚炎が生じると考えられます。原因物質の毒性の強さと症状の強さは相関せず、微量の抗原で皮膚炎を生じうるのが特徴です。
3)光接触性皮膚炎(光毒性接触皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎)
皮膚にある物質が接触して、且つ光(特に紫外線:UVA)が照射されることで初めて接触皮膚炎を生じるものを指します。
光毒性とは、UVAが物質に当たることで、活性酸素が発生して細胞・組織障害を引き起こすことです。従って、特異的免疫反応ではなく、感作も必要としません。
光アレルギー性とは、光ハプテンである感作物質がUVAにより一部光分解されて近傍の蛋白と結合し、光抗原特異的な免疫学機序で生じるもので、感作を必要とし、T細胞を媒介とします。頻度的には光アレルギー性による接触皮膚炎が多いです。(*詳細は光線過敏症の項目参照)
4)接触皮膚炎症候群・全身性接触皮膚炎
接触感作の成立後、同一抗原が経皮的に繰り返し接触し、強い掻痒を伴う皮膚病変が接触範囲を越えて全身に出現する場合を接触皮膚炎症候群と称します。典型的な症状では自家感作性皮膚炎様になりますが、接触部位から経皮的吸収された抗原が血行性に散布されて生じるものと考えられます。
接触感作成立後に同一抗原を経口・吸入・注射など非経皮的なルートで生体に侵入して全身に皮膚炎を生じたものは、全身性接触皮膚炎と称します。
5)接触蕁麻疹
経皮的な物質の接触により起こる蕁麻疹反応で、多くの場合、即時性に物質に接触した部位に膨疹が出現します。稀に数時間経過後に出現したり、他部位に症状が拡大することもあります。反応形式から、非アレルギー型、アレルギー型、未定型に分類されます。
非アレルギー型は、症状が接触した部位にとどまることが多く、症状の程度は原因物質の量や濃度に依存します。保存料、香料、化粧品に含まれる安息香酸、ソルビン酸、桂皮アルデヒドなどが原因になります。
アレルギー型は、経皮的にアレルゲンが侵入してI型アレルギー反応を生じます。原因物質が接触した局所以外にも蕁麻疹が出現し、喘息・鼻炎などの呼吸器症状や腹痛・嘔吐などの消化器症状を引き起こし、アナフィラキシーショックに至ることもあります。この病態は手湿疹合併者に多く、接触蕁麻疹症候群と呼びます。
未定型は、前2者と区別しにくい反応を起こすもので、局所反応だけでなく全身症状を引き起こすこともあり、アレルギー型の反応に類似しますが、抗体をはっきりと検出できません。
診断
接触皮膚炎を生じている部位が原因物質を類推する糸口になるので、詳細な問診が必要になります。また、日光との関連性や職業歴、趣味、化粧品や日用品の使用内容、医薬品の投薬内容、金属アレルギー、食物アレルギー、家族歴なども参考になります。
様々なアレルギー物質(日本皮膚科学会による接触皮膚炎診療ガイドラインより抜粋)
部位と主な接触源
部位 | 主な接触源 | 概説 |
---|---|---|
被髪頭部 | ヘアダイ、シャンプー、育毛剤、ヘアピン | ヘアダイ(主な原因物質はパラフェニレンジアミンでは接触皮膚炎症候群を惹起することがある。 |
顔面 | 化粧品、外用薬、空気伝搬性アレルゲン、花粉、サンスクリーン剤、メガネ | |
眼周囲 | 点眼薬、眼軟膏、手に付着したマニキュアなどの物質、頭部顔面に鵜着した物質、化粧品 | 原因物質としては、点眼液中の塩化ベンザルコニウム、チメロサール、眼軟膏中の硫酸フラジオマイシンが多い。アトピー素因がある場合は、摩擦皮膚炎も考慮する |
口唇 | 化粧品、食物 | |
口周囲 | 食物 | 食物による接触蕁麻疹の場合、原因食物を摂取後、数秒から数分以内に口唇および口周囲に刺激感、灼熱感、掻痒が起こる。口腔内に同様の症状が生じる場合もある。 |
耳 | ピアス、頭部・毛髪に使用した物質、補聴器 | ピアスによってニッケルをはじめとする金属アレルギーを生じることがある。従って、耳介の皮膚炎を見た場合、それだけでニッケルアレルギーの可能性を示唆する。 |
胸部 | ネックレス、ペンダント、聴診器、空気伝搬性アレルギー | 粉塵では襟の下に固着してより激しい炎症を生じる。 |
腋窩 | デオドラント、香水 | 剃毛による刺激皮膚炎も生じうる。 |
体幹 | 下着、ゴム、ベルトバックル、柔軟仕上げ剤 | その他、ストーマ周囲皮膚炎、灯油皮膚炎、外用薬、ボディソープなどの多彩な接触源があり得る。近年、若い女性の腹部にベルトバックルによる皮膚炎がしばしば見られる。 |
外陰部 | コンドーム、外用薬、避妊用薬品 | 密封される部位で、且つ皮膚が薄く、刺激を受けやすい部位である。男性が使用したコンドームでゴム成分に過敏な女性が皮膚炎を生じることもある。受診前に自己治療を行っている場合が多いので、外用薬による接触皮膚炎も考慮する。 |
前腕 | 手袋で遮断できず前腕に暴露した物質、ブレスレット、抗菌デスクマット | |
手 | 接触した全ての物質(職業性のものが多い) | 動物や食物による接触蕁麻疹がわかりずらいことがある。パッチテストともにプリックテストも考慮する。 |
大腿 | 切削油、硬貨、鍵 | ポケットに入れたもので皮膚炎を生じることがある。 |
下腿 | 消毒液、外用薬、除毛剤 | 下腿に生じた潰瘍の周囲に湿疹を生じる、若しくは潰瘍が治癒傾向を示さない場合に、消毒液や外用薬による接触皮膚炎も考慮される。 |
足 | 靴下のゴム、靴の接着剤、抗真菌外用薬 |
職業性接触皮膚炎
病型 | 原因物質 | 症状・概説 |
---|---|---|
アレルギー性接触皮膚炎 | 金属(ニッケル・コバルト・クロムなど) | 金属を含むもの(皮革・塗料など)に触れて生じることが多い。接触部位を越えて接触皮膚炎症候群や全身型金属アレルギーを生じることがある。 |
樹脂(レジン) | 手だけでなく顔面にも生じる。 | |
エポキシレジンアクリル樹脂 | 微細な粉として空気中に浮遊して症状を起こす。工場現場以外に歯科衛生士に発症する。 | |
ゴム(MBT,TMTD) | 職場の場では手袋や長靴のゴムが問題になることが多い。 | |
切削油・機械油 | ざ瘡を生じることもある。切削油の中には種々の物質が含まれていて、原因の特定は困難。 | |
アレルギー性接触皮膚炎 光接触皮膚炎 | 農薬(除草剤・抗生剤) | 手や露出している顔面・頚部などに紅斑や苔癬化、亀裂を生じる。原因が反復して接触し慢性化することが多い。 |
植物 | 植物の項目を参照 | |
接触蕁麻疹 | ゴム(ラテックス) | 接触蕁麻疹・喘息発作を生じる。 ラテックス・フルーツ症候群の合併に注意。 |
その他の職業性皮膚炎
病型 | 原因 | 症状・概説 |
---|---|---|
ざ瘡 | 油(機械油、食用油) 有機ハロゲン化合物(PCDD,TCDD) | オイルアクネ、クロールアクネ、タールアクネ |
色素異常(脱失) | ハイドロキノン アルキルフェノール フェニルフェノール | |
色素異常(沈着) | タール、砒素 | |
タール・ピッチ皮膚症 | タール ピッチ(タールを蒸留したもの) | 手背、前腕を中心に汚い色素沈着、ざ瘡、皮膚癌(扁平上皮癌) |
日用品による接触皮膚炎
病型 | 原因 | 症状・概説 |
---|---|---|
刺激性接触皮膚炎 | 界面活性剤(主にアニオン系界面活性剤など) | 皮膚のバリア機能が低下するため、手指・手掌に紅斑、小水疱、落屑、亀裂を伴うようになり、慢性に経過すると角質肥厚へと移行し、進行性指掌角皮症の状態になる。 |
ドライクリーニング(特に、合成皮革、人工皮革などの皮革製品。 透湿防水加工布使用製品、中綿入り製品、ダウン製品、肩パット入り製品 | 溶剤の残留状態や着用時間などにより影響を受けるが、紅斑、腫脹、水疱、膿疱、糜爛など様々である。 | |
アレルギー性接触皮膚炎 | 抗菌製品(衣類などの繊維製品・家具・洗面器具・台所製品・浴室用品・文房具・壁紙などの内装材・塗料剤など) 特に、抗菌デスクマット(2,3,5,6-テトラクロロ-4-メチルスルホニルピリジン;TCMSP) | 殺菌・消毒剤は、アレルギー性接触皮膚炎のみならず、使用部位(指先、手背、陰茎などの末端部)によっては皮膚壊死を生じる刺激性接触皮膚炎の原因になることがある。また、抗菌デスクマットに含まれる抗菌剤(ピリジン系有機抗菌剤)によるアレルギー性接触皮膚炎の場合、接触部位である良前腕伸側に難治性、遷延性の激しい痒みを伴う紫紅色の苔癬化病変を生じる。 |
ゴム製品(加硫促進剤であるメルカプトベンゾチアゾール(MBT)、テトラメチルチウラム、ジスルフィド(TMTD)、MBT系化合物として、MBT、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS)、シクロヘキシルベンゾチアジルスルフォナミド(CBS)、)モルフォリニルメルカプトベンゾチアゾール(MMBT) MBT系化合物:ゴムの履物(スニーカーやズック靴など) TMTD:チウラル系化合物であり、ゴム加硫促進剤として、主にゴム手袋(家庭用、手術用)に使用されている。殺菌剤としても使用。 ゴムの履物:ゴム添加剤の他に、接着剤由来のホルムアルデヒド、樹脂成分のパラ-タートブチルフェノールホルムアルデヒドレジン(PTBP-FR)などにも注意。 PTBP-FR:靴用接着剤のほか、テーピングテープ、スニーカー、膝装具、マーカーペン、ウェットスーツなどにも含まれている。 | 製品接触部位に、紅斑、丘疹、小水疱、大水疱、滲出液、落屑を生じる。ゴムベルトの場合は、密着した部位にこれらの症状が誘発される。靴の場合、しばしば新しい靴を使用した際に突然発症することがある。 | |
衣類 樹脂加工剤:ホルムアルデヒド 繊維製品の染料:黄色染料分解生成物(塩素化ホスゲン化合物、綿セーターに使用) ナフトール-AS、ナフトール-AS-D:綿ネルの寝間着に含有 分散染料ブルー106,124:ワンピースに含有 チヌビンP:紫外線吸収剤としてTシャツ ジブチルセバケートが防ダニ加工剤として布団側地(綿)に含まれている | 衣類による接触皮膚炎は典型的な湿疹病変を形成し、左右対称に症状が誘発される。原因アレルゲンを含む衣類の装用を中止しなければ皮疹が全身へ拡大し、慢性化を促すことになる。 主な症状誘発部位は、頸、躯幹、大腿内側が挙げられる。衣類のタイプ別の症状部位としては、ソックスは下肢・足に、ストッキングは下腿・足・爪先に、ブラウスは背部、胸、腋窩に、ワンピースは、背部、頚、肘、前腕、手首に、ジャケットは手背、手首、前腕に、ズボンは大腿、下腿に皮疹が出現する傾向がある。 | |
プラスチック製品(着色剤として使用される分散染料イエロ3、オレンジ3、分散染料レッド17、油溶性染料オレンジ60、レッド179などが原因抗原 紫外線吸収剤(チヌビンP) 接着剤(アビエチン酸) | 眼鏡の先セルによる場合は、接触する部位に痒みと浸潤性紅斑を生じる。 | |
メガネ 1)フレーム:金属(ニッケル、コバルト) 2)先セル、鼻パッド、プラスチック樹脂中の可塑剤、紫外線吸収剤、エポキシ樹脂添加剤、染料。 3)染料:アゾ系染料、アントラキノン系染料 最近では、ペリノン系染料であるソルベントオレンジ60、ソルベントレッド179 | 各々の当たる部位に痒みと浸潤性紅斑を生じる。 | |
絆創膏:粘着剤中のアクリル系粘着剤、エステルガム使用される天然ゴムが原因のことは少ない。 | 貼付部位に一致した浸潤性紅斑 |
化粧品による接触皮膚炎
種類 | 原因物質 | 症状・概説 |
---|---|---|
アレルギー性接触皮膚炎 | 香料 保存料 ・Imidazolidinyl urea ・Quaternium-15 ・ホルムアルデヒド溶液 ・Isotiazoline 毛髪製品 ・PPD/PPD類縁化合物 ・ラノリン ・methyldibromo glutaronitrile | 眼瞼:アイシャドー 口唇:口紅・リップクリーム 頬:頬紅 顔全体:下地クリーム、乳液、ファンデーション、化粧水、シャンプー、リンスが原因の場合、頭皮より前頭・耳介・項部に症状が強い。 化粧品に接触した部位に、掻痒を伴い様々な程度の紅斑・漿液性丘疹・丘疹・水疱をきたす。 皮膚炎のある部位に使用すると感作性が強くなる。 パラベンパラドックス・ラノリンパラドックスに注意が必要。 |
刺激性接触皮膚炎 | 全ての化粧品が原因になる | 免疫学的機序は関与しない。 灼熱感・ひりひり感・掻痒などの不快な皮膚感覚を訴えるものや、紅斑・鱗屑などの皮膚炎症状のものがある。 |
光アレルギー性接触皮膚炎 | 紫外線吸収剤 PABA Benzophenone Dibenzoylmethanes cinamates | PABAは近年使用されない。 |
Pigmented contact dermatiis | 香料・色素 | 炎症症状を伴わない。色素沈着が主体。 |
食物による接触皮膚炎
病型 | 原因 | 症状 | 概説 |
---|---|---|---|
刺激性接触皮膚炎 | イモ類(山芋、里芋、こんにゃくなど)、アロエ、パイナップル、キウイ | 摂食時、口囲に掻痒を伴う紅斑・接触部位に生じる。 | 含有されるシュウ酸カルシウムが原因。 |
桃・筍など | 機械性刺激性接触皮膚炎を生じる。 | 表面の毛がついて生じる。 | |
ニンニク | 化学熱傷に相当する糜爛・潰瘍が生じる。 | 生ニンニクを刻むときにでるアシニンが原因。 | |
アレルギー性接触皮膚炎 | マンゴー、カシューナッツ、銀杏など | マンゴーは口囲皮膚炎を生じる。銀杏は接触部位を越えて全身性接触皮膚炎を起こす。 | マンゴー、カシューナッツオイルにはウルシオールを含む。銀杏にはウルシオール類似の抗原あり。 |
キク科植物(菊、レタス、サラダ菜) ユリ科植物(玉ねぎ、長ネギ、ニンニク) セリ科(セロリ、みつば) アカザ科(ホウレンソウ) アブラナ科(大根、ブロッコリー) 香辛料(辛子、生姜、唐辛子) ハーブ(乾燥スペアミント、バニラ)など | 栽培者や花屋などの接触する手に生じる。 | キク科の植物ではsesquiterpene lactoneが原因とされる。 | |
健康食品(プロポリス、キチンキトサンなど) | 民間療法としてアトピー性皮膚炎などに用いて、外用部位に接触皮膚炎を生じる。 | プロポリスはbalsam of peruやrose oilなどの香料と交叉性がある。 | |
接触蕁麻疹 | 魚介類(海老、蟹)、玉ねぎ、レタス、アボガド、イチゴなど | 接触直後に蕁麻疹を生じる。 | アナフィラキシーを生じることもある。 |
光接触皮膚炎 | セリ科(セロリ、パセリ)、ミカン科(ライム、レモン)、クワ科 | 果汁や葉汁などに接触し、その部位に日光が当たると生じる。 | 含有されるフロクマリンが原因。ソラレン類似物質。 |
金属による病型・病状とその感作源
病型 | 原因物質 | 症状 | 感作源 |
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アレルギー性接触皮膚炎、接触皮膚炎症候群 | コバルト | 接触部の掻痒と湿疹病変で、時に広範囲に拡大する。 | メッキ、合金工業、塗料(エナメル、ラッカー)、染着色(青色系)、顔料、陶器うわぐすり、乾湿指示薬、ハエ取り紙、粘土、セメント、ガラス工業、乾燥剤 |
ニッケル | ニッケルを含む種々の合金製装身具(バックル、ガーター、腕時計、時計バンド、イヤリング、ネックレスなど)、ニッケルメッキ、ニッケル触媒、触媒剤、染料(ペンキ、ニス)、陶磁器、セメント、電気製版、乾電池、磁石、ビューラー | ||
クロム | クロムメッキ工業、印刷業(青色)、試薬、塗料(ペンキ、ニス)、媒染剤、陶磁器うわぐすり、皮なめし | ||
水銀 | 錫亜鉛合金、治金、漂白クリーム、化粧用クリーム剤(保存剤として稀に含有)、消毒剤、農薬(水銀製剤)、防腐剤、分析試薬、刺青(赤色)、金属釉薬、染料、皮革、皮なめし、フェルト、木材防腐(亜鉛、錫)、有機合成触媒(塩化ビニールなど)、乾電池及び鏡の製造、写真工業、アルミニウム電気 | ||
銅 | メッキ、治金(合金製造)、顔料、農薬(稲、麦、果樹)、媒染剤、皮革、皮なめし、人絹染料、人絹工業(銅アンモニア法)、乾電池、木材防腐剤 | ||
マンガン | 特殊合金、ステンレス、医薬品、肥料、塗料、染料、ほうろう、織物、マッチ | ||
亜鉛 | 歯科用セメント、化粧品、医薬品(亜鉛化デンプン、亜鉛華絆創膏、亜鉛華軟膏)、医薬部外品(脱臭剤、アストリンゼン、脱水剤)、塗料、印刷インキ、絵具、顔料、錆止め顔料、陶磁器うわぐすり、ガラス、アクリル系合成繊維 | ||
金 | 貴金属装飾品、貴金属回収作業、メッキ | ||
パラジウム | 眼鏡フレーム、腕時計、電気製品 | ||
白金 | 貴金属装飾品、貴金属回収作業、メッキ | ||
アルミニウム | 化粧品、香料、医薬品、農薬、歯磨き、絵具、クレヨン、顔料、塗料、皮なめし、ガラス、エナメル、陶磁器、セメント混合剤、焼みょうばん、ベーキングパウダー、写真、メッキ、灯油、軽油、線維 | ||
スズ | 合金、医薬品、顔料、感光紙、缶製品、衣類 | ||
銀 | 装身具、メッキ、貨幣、飾り物、鏡、医薬品、食器 | ||
歯科金属疹(扁平苔癬) | 水銀 | 口腔内の糜爛、全身の紫紅色斑の多発 | 歯科用 |
金 | |||
パラジウム | |||
白金 | |||
アルミニウム | |||
錫 | |||
銀 | |||
インジウム | |||
イリジウム | |||
歯科金属疹(異汗性湿疹・掌蹠膿疱症) | 水銀 | 掌蹠の水疱ないし膿疱 | 歯科用 |
金 | |||
パラジウム | |||
白金 | |||
錫 | |||
銀 | |||
インジウム | |||
イリジウム |
植物による接触皮膚炎
病型 | 代表的な植物 | 主な原因物質 | 症状・概説 |
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刺激性接触皮膚炎(機械的刺激) | 薔薇、タラノキ、サボテンの棘キダチアロエ、キウイフルーツ、パイナップル、里芋科植物 | ― シュウ酸カルシウム(針状結晶) |
棘自体の物理的刺激 針状結晶が機械的刺激となる。アロエ類による皮膚炎はアレルギー反応を思わせる所見を示すが、刺激性炎症反応とされる。 |
刺激性接触皮膚炎(化学的刺激) | イラクサ キツネノボタン、センニンソウ | ヒスタミン、アセチルコリン、セロトニン プロトアネモニン |
イラクサ科植物の茎や葉に多数の棘毛が密生しし、触れると蕁麻疹を生じる。 乾燥すると無刺激のアネモニンに変わる。 |
アレルギー性接触皮膚炎 | ウルシ科植物(ウルシ、ツタウルシ。ヤマウルシ、ヤマハゼ、ハゼノキ 銀杏(外種皮)、イチョウ トキワザクラ、オトメザクラ キク科(菊、マーガレット、ヒマワリ、ダリア、ヨモギ、レタスなど) ウコギ科(カクレミノ、ヤツデ、キヅタ) ユリ科(チューリップ) シソ科(シソ) |
ウルシオール (マンゴーやカシューナッツオイルにも含まれる) ギンゴール酸、ビロボール プリミン セスキテルペンラクトン類(アラントラクトン、アルテグラシンA) ファルカリノール チュリバリンA ペリルアルデヒド、ペリルアルコール |
ウルシ科植物は野山に多く自生する。接触すると2-3日後から強い痒み、浮腫性紅斑や水疱を生じ、線状に配列。 銀杏の外腫皮に抗原性物質があり、銀杏の葉にも少なからず含まれる。 最近はプリミンフリーのトキワザクラが出回っている。 キク科植物は種類が多い。 球根に含まれる。 シソの精油成分に抗原性物質が含まれる。 |
抗菌・抗真菌外用薬による接触皮膚炎
病型 | 原因物質 | 部位・特徴 | |
---|---|---|---|
アレルギー性接触皮膚炎 | アミノグリコシド系抗菌薬 | 硫酸フラジオマイシン(ソフラチュール、クロマイP軟膏、フラジオ軟膏、バラマイシン軟膏、ゲンタマイシン(ゲンタシン軟膏)、カナマイシン(カナマイシン軟膏) | 創部(切開、糜爛、潰瘍)に好発。 アミノグリコシド系抗菌薬は基本構造骨格が類似しており、交叉感作を起こしやすい。交叉反応により、同系統の注射薬で全身性接触皮膚炎として薬疹が誘発されることがある。 |
アミノグリコシド系以外の抗菌薬 | クロラムフェニコール(クロマイP軟膏、クロロマイセチン軟膏)、バシトラシン(バラマイシン軟膏)、フシジン酸ナトリウム(フシジンレオ軟膏)、ナジフロキサシン(アクアチムクリーム)、スルファジアジン銀(ゲーベンクリーム)、塩酸オキシテトラサイクリン(テラコートリル軟膏、テラマイシン軟膏)、リン酸クリンダマイシン(ダラシンTゲル)、硫酸ポリミキシンB(テラマイシン軟膏、硫酸ポリミキシンB末)、エリスロマイシン(エリスロマイシン軟膏) | ||
イミダゾール系抗真菌薬 | クロトリマゾール(エンペシド)、ケトコナゾール(ニゾラール)、塩酸ネチコナゾール(アトラント)、ルリコナゾール(ルリコン)、硝酸スルコナゾール(エクセルダーム)、ビホナゾール(マイコスポール)、ラノコナゾール(アスタット) | 足、股部、臀部などの外用部位に好発。 イミダゾール系抗菌薬剤では交叉反応を起こしやすい為、生じた場合は別系統の外用にした方が良い。 |
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イミダゾール系以外の抗真菌薬 | 塩酸アモロルフィン(ペキロン)、塩酸テルビナフィン(ラミシール)、塩酸ブテナフィン(メンタックス、ボレー)、トルナフテート(ハイアラージン) |
接触皮膚炎を起こすと報告されている消炎鎮痛外用薬(局所麻酔薬や鎮痒薬を含む)
病型 | 原因物質 | 部位・特徴 | |
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アレルギー性接触皮膚炎 | NSAIDsの外用薬・貼付薬 | ブフェキサマク(アンダーム)、イブプロフェンピコノール(スタデルム)、ウフェナマート(フェナゾール)、ジクロフェナックナトリウム(ボルタレンゲル)、インドメタシン(インテバン) | 患部(湿疹・疼痛部位)に好発。接触感作原性が高い。交叉反応により、同系統の内服薬などで全身性接触皮膚炎としての薬疹が誘発されることがある。OTCにも多く含まれる。 |
光接触皮膚炎 | ケトプロフェン(モーラステープ)、ピロキシカム(フェルデン、バキソ) | ||
アレルギー性接触皮膚炎 | 局所麻酔薬 | エステル型局所麻酔薬:塩酸プロカイン、アミノ安息香酸エチルアミド型局所麻酔薬:塩酸ジブカイン、セトアニリド誘導体局所麻酔薬:塩酸リドカイン(キシロカイン) | 同系統の薬剤間で高頻度に交叉反応が認められる。強い反応を起こし、接触皮膚炎症候群の頻度も高い。OTCにも多く含まれる。 |
抗ヒスタミン薬などの鎮痒外用薬 | 塩酸ジフェンヒドラミン(レスタミンコーワ軟膏)、クロタミトン(オイラックス)、L-メントール、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル | 頻度は少ないが、多くの鎮痒外用薬のOTCに含まれるため、注意が必要。 |
接触皮膚炎を起こすと報告されているステロイド外用薬の分類
病型 | 原因物質 | 部位・特徴 | |
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アレルギー性接触皮膚炎 | クラスA:ヒドロコルチゾンタイプ | 酢酸ヒドロコルチゾン(コルテス)、ヒドロコルチゾン(エキザルベ)、プレドニゾロン(ネオメドロール) | 創部(切開、糜爛、潰瘍)に好発。 アミノグリコシド系抗菌薬は基本構造骨格が類似しており、交叉感作を起こしやすい。交叉反応により、同系統の注射薬で全身性接触皮膚炎として薬疹が誘発されることがある。 |
クラスB:トリアムシノロンタイプ | トリアムシノロンアセトニド(レダコート、ケナコルトA)、ハルシノニド(アドコルチン)、フルシノニド(トプシム)、アムシノニド(ビスダーム)、フルシノロンアセトニド(フルコート)、ブデソニド(ブテソン) | ||
クラスC:ベタメタゾンタイプ | デキサメサゾン(グリメサゾン、オイラゾン) | 既存の湿疹病変などに塗布することが多い為、患部の増悪、皮疹の遷延化などの症状が出現し、接触皮膚炎と分かりにくいことが多い。 左記に示す同じグループ内では交叉感作を起こしやすい。グループ間でも特にB&Dは交叉反応が多い。 パッチテストでは72時間判定でなく、96時間後から1週間までの判定が重要とされる。 |
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クラスD:ヒドロコルチゾンー17ブチレンタイプ | 酢酸ヒドロコルチゾン(ロコイド)、酢酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(パンデル)、プロピオン酸デプロゾン(エクラー)、吉草酸プレドニゾロン(リドメックス)、プロピオン酸クロベタゾール(デルモベート)、酪酸クロベタゾン(キンダベート)、吉草酸ベタメタゾン(リンデロン)、吉草酸デキサメサゾン(ボアラ、ザルックス)、吉草酸ジフルコルトン(ネリゾナ)、ジプロピオン酸ベタメサゾン(リンデロンDP)、酪酸プロピオン酸ベタメサゾン(アンテベート)、プロピオン酸ベクロメタゾン(プロパデルム)、ジプロピオン酸デキサメサゾン(メサデルム)、ピバル酸フルメタゾン(ロコルテン)、アルクロメタゾン(アルメタ)、フランカルボン酸モメタゾン(フルメタ)、ジフルプレドナート(マイザー)、酢酸ジフロラザン(ダイアコート) |
接触皮膚炎を起こすと報告されている点眼薬
病型 | 原因物質 | 部位・特徴 | |
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アレルギー性接触皮膚炎 | 緑内障治療点眼薬 | 塩酸フェニレフリン(ネオシネジン、ミドリンP)、塩酸ビバレフリン(ベフリン)、硫酸アトロピン(ミニムス) | 眼周囲に生じる。 感作成立までの期間が1年以上に及ぶことがある。 外用薬同様、アミノグリコシド系抗菌薬の頻度が高い。 |
抗アレルギー点眼薬 | フマル酸ケトチフェン(ザジテン)、クロモグリク酸ナトリウム(インタール)、アンレキサノックス(エリックス) | ||
抗菌薬含有点眼薬 | トブラマイシン(トブラシン点眼)、硫酸ジベカシン(パニマイシン点眼)、硫酸シソマイシン(シセプチン点眼) | ||
βブロッカー点眼薬 | マレイン酸チモロール(チモプトール)、ニプラジロール(ハイパジール)、塩酸ベフノロール(ベントス) |
接触皮膚炎を起こすと報告されている消毒薬・潰瘍治療薬
病型 | 原因物質 | 部位・特徴 | |
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アレルギー性接触皮膚炎または刺激性接触皮膚炎 | 消毒薬 | ポピドンヨード(イソジン、ユーパスタコーワ、カデックス)、塩化ベンザルコニウム(オスバン、キズドライ、新カットバン)、グルコン酸クロルヘキシジン(ヒビテン、オロナインH)、アクリノール(リバノール)、アズノール、マーキュロクロム(マーキュロバン) | 創部(切創、糜爛、潰瘍)の増悪などで症状が現れるので、分かりにくい。 水銀系消毒薬(マーキュロクロム、チメロサール)は、消毒薬としては使用されなくなったが、一部の絆創膏に現在も含有されている。 |
潰瘍治療薬 | 塩化リゾチーム(リフラップ)、ポピドンヨード(ユーパスタコーワ、カデックス)、トラフェルミン(フィブラストスプレー) |
接触皮膚炎を起こすと報告されている坐薬・膣錠
病型 | 原因物質 | 部位・特徴 | |
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アレルギー性接触皮膚炎 全身性性接触皮膚炎(湿疹型薬疹) |
痔疾用薬 | プロクトセディル軟膏(ヒドロコルチゾン、塩酸ジブカイン、フラジオマイシン配合)、強力ポステリザン軟膏(大腸菌死菌、ヒドロコルチゾン)、ベノスタンチン軟膏(西洋トチノキエキス)、ボラザG(リドカイン配合) | 肛門・膣周囲だけでなく、粘膜部より吸収されるため、全身性接触皮膚炎を起こすこともある。 感作されやすい抗菌薬、局所麻酔薬などの複数の薬剤が配合されていることも多い。 |
痔疾用薬(OTC) | ボラギノール | ||
抗菌薬膣錠 | クロマイ膣錠(クロラムフェニコール) |
湿疹型薬疹の原因薬として報告されている医薬品
抗痙攣薬などの中枢神経治療薬 | カルバマゼピン(テグレトール)、フェノバルビタール( フェノバール)、フェニトイン、エチゾラム(デパス)、ニトラゼパム(ネルボン)、イデペノン(アバン)、塩酸ミアンセリン(テトラミド) |
鎮痛解熱薬 | 抱水クロラール(エスクレ)、アスピリン、トルフェナム酸(フェナスチン)、ブコローム(パラミチジン) |
循環器治療薬 | 塩酸メキシレチン(メキシチール)、メシル酸ドキサゾシン(カルデナリン)、ジピリダモール(ペルサンチン)、硝酸イソソルビド(ニトロール、フランドル) |
呼吸器治療薬 | リン酸ジヒドロコデイン(リンコデ)、テオドール |
血液・体液疾患治療薬 | 塩酸チクロピジン(パナルジン)、ベラプロストナトリウム(ドルナー、プロサイリン)、リマプロストアルファデクス(オパルモン) |
局麻剤などの末梢神経治療薬 | 塩酸ジブカイン(ペルカミンエス)、アミノ安息香酸エチル(アネスタミン)、塩酸トルペリゾン(ムスカルムS) |
抗菌剤 | アミノグリコシド系:ゲンタマイシン、カナマイシン、アミカシン、イセパマイシン、アルベカシン β-ラクタム系:アンピシリン、セファクロル(ケフラール) その他:ST合剤(バクタ)、セフタジジム(モダシン)、レボフロキサシン(クラビット)、ホスホマイシン(ホスミシン) |
免疫・アレルギー疾患治療薬 | 金チオリンゴ酸ナトリウム(シオゾール)、リマチル、メキタジン(ニポラジン、ゼスラン)、d-マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミン)、フマル酸クレマスチン(タベジール)、アンレキサノックス(ソルファ) |
抗腫瘍薬 | ゲフィチニブ(イレッサ)、ヤマフール(カルモフール) |
肝臓疾患治療薬 | チオプロニン(チオラ) |
漢方薬 | 甘草、十全大補湯、柿の葉+スギナ |
ホルモン製剤 | レボチロキシンナトリウム(チラージン)、プレドニゾロン(プレドニン) |
ビタミン剤 | アルファロール(アルファカシドール)、活性型ビタミンD3(ワンアルファ)、ビタミンK2(メナテトレノン、ケイツー)、ビタミンB(ビタメジン)、メコバラミン(メチコバール) |
その他 | シアナマイド、アロプリノール(ザイロリック)、エビプロスタット |
光接触皮膚炎
病型 | 原因物質 | 症状・概説 |
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光アレルギー性接触皮膚炎 | 殺菌剤 | ソープ剤、シャンプーに含有。光毒性も強い |
香料 Musk ambrette |
現在使用されていない | |
サンスクリーン benzophenone |
現在使用されることは少ない | |
治療用外用薬 非ステロイド外用薬 貼付薬:ケトプロフェン 塗布薬:スプロフェン |
貼付後、数週間以上経てもUV照射により症状が誘発される。症状は強く、紅斑のほかにも、水疱を生じることもあり、接触皮膚炎症候群に移行することもある。 | |
光毒性接触皮膚炎 | 治療用外用薬 ソラレン |
検査
光線が関与する接触皮膚炎が疑われるときは光パッチテストを行い、光線の関与がない接触皮膚炎の場合はパッチテストを行い、アレルギー性接触皮膚炎には特に有効です。しかし、時間と手間がかかるため、一般診療であまり活用されていないのが現状です。また、パッチテストの施行には、一定期間の修練と熟練が必要なため、訓練を受けた医師が行うべきです。全身性の場合は、使用試験や内服誘発試験が必要です。
治療
原因となるアレルゲン、接触刺激因子を確定して除去することが最重要なことです。また、石鹸や洗剤などによる手湿疹などでは原因物質に接触しないようにゴムやビニール手袋、予防クリームなどで防御することも必要です。しかし、原因物質が特定されても職業性皮膚炎などで排除できないときは、職場の配置転換なども考慮しなければならないこともあります。 炎症に対する治療は、全身性と局所性の接触皮膚炎では異なってきます。接触皮膚炎症候群・全身性接触皮膚炎では、ステロイド外用に加えて抗ヒスタミン薬やステロイド内服薬も使用されることが多いですが、限局性接触皮膚炎ではステロイド外用と保湿剤外用が中心になります。 原因物質除去とステロイド外用を主体とした治療で2週間以内に改善しないときは、原因物質の特定の誤り、原因物質がまだ完全に除去されていない、交差性のある原因物質が残っている可能性、ステロイド外用薬による接触皮膚炎の可能性も考慮します。 原因物質が特定できない場合や原因物質が特定できても排除・回避できない場合は、ステロイド内服、免疫抑制剤内服(保険適応外)、紫外線療法(保険適応外)なども考慮します。
執筆:2011.2