石化耳
当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません。
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。
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石化耳 (Petrified ear)
本症は耳介軟骨の石灰化あるいは骨化により、耳介の一部分、あるいは全体が硬化する疾患ですが、皮膚に異常なく、また耳介の形態的異常も認めません。通常、自覚症状はありませんが、患耳を下にして寝ると違和感を生じることがあります。 中高年の男性に圧倒的に多く、原因に関しては、局所的な炎症(凍傷、寒冷刺激、虫刺され、軟骨炎、日光刺激など)、放射線照射、物理的な外傷、全身性疾患(Adison病、下垂体機能低下症、先端巨大症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、糖尿病など)が挙げられます。特に本症は内分泌疾患のデルマドロームの一つとして捉えられています。
診断
臨床症状とX線と生検により、耳介軟膏の石灰化もしくは骨化を証明します。
治療
特に治療はせず、経過観察することが多いです。
執筆:2012.10