マラセチア毛包炎

本症は、皮膚の常在菌である癜風菌(Malassezia furfur)が胞子の形のまま毛包内で増殖するために生じます。臨床症状は尋常性ざ瘡(にきび)に類似し、背部と上胸部に好発し、肩・頚・上腕にも認めることも多いです。個疹は軽度掻痒を伴う2-3mm程度の紅色の毛孔性丘疹あるいは膿疱で、面皰はありません。夏季に好発(高温、多湿、多汗など)し、日光浴後に生じることもあります。特に熱帯地方では発症頻度が高く、男女差はなく、青年や中年に多くみられます。
診断は丘疹や膿疱の内容物を直接鏡検(Parker-KOH法)すると、多数の円形の胞子が検出されます。
治療は癜風菌に抗菌力のある抗真菌薬の外用を行いますが、難治の場合には内服することもあります。しばしば、再発を繰り返すことがあります。
顔面以外の上半身の尋常性ざ瘡(にきび)として治療されていて、無効の場合は本症の可能性があります。

執筆:2011.2

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