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皮膚線毛嚢腫

当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。

皮膚線毛嚢腫(Cutaneous ciliated cyst)

本症は思春期以降の女性の臀部・下肢に、皮下腫瘍として出現することが多く、自覚症状を伴わないことが多いです。

原因

女性に生じた場合は、Muller管迷入説(Muller管は胎生時期に発生する内生殖原基で、分化して卵管、子宮、膣上部1/3を形成しますが、この過程で皮膚に迷入して本症が生じる)が有力です。稀に男性にも出現しますが、この場合は汗腺由来説(組織学的に筋上皮細胞や断頭分泌像などを認める)が有力です。

病理所見

単胞性あるいは多房性の嚢腫で、その嚢腫壁は線毛を有する一層の円柱あるいは立方上皮細胞で構成されています。

治療

外科的に全摘出します。

執筆:2016.3