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平滑筋腫

当院で掲載している希少難治性疾患に関する説明は、患者さん並びにご家族の皆様に参考となる情報提供であり、その検査や治療は当院では行っておりません
また、紹介すべき病院に関しても適切な情報を持ち合わせておりません。
尚、当院では希少難治性疾患に対する医療相談は行っておりませんので、ご理解のほど宜しくお願いします。

平滑筋腫 (leiomyoma)

本症は、皮膚では立毛筋、血管平滑筋、陰部に存在するダルトス平滑筋から腫瘍が生じ、各々を皮膚平滑筋腫(piloleiomyoma)、血管平滑筋腫(angioleiomyoma)、外陰部平滑筋腫(genital leiomyoma)と呼びます。直径1 -2cm 程度までの常色で弾性硬の境界明瞭な皮下腫瘤が単発ときに多発し、発作性疼痛をきたすことが多いです。疼痛の原因としては、腫瘍内の神経線維の圧刺激や交感神経が関与する腫瘍内平滑筋線維の攣縮による血管内乏血が示唆されています。
皮膚平滑筋腫は、多発性に生じる場合は10-30歳頃に、単発性の場合はそれ以降に生じることが多く、男女差はないとされます。多発性の皮膚平滑筋腫と子宮筋腫を同時合併してしばしば腎癌も併発し、常染色体優性遺伝がある場合は、Reed症候群と呼ばれます。
特に、血管平滑筋腫は疼痛が強く、好発年齢は30-50歳で男女比は2:3と女性に多いとされます。好発部位は、下肢>上肢>>頭頚部>体幹の順に多いです。女性の下腿の有痛性結節は血管平滑筋腫の可能性が高いと考えられます。 一方、外陰部に生じたものは無痛性のことが多く、比較的稀です。
また、本症は子宮、食道、空腸などにも生じます。
本症の悪性型は平滑筋肉腫で、別項を参照して下さい。

治療

手術による摘出を行います。

執筆:2012.4